日本の南にある熱帯低気圧が今後、台風に発達して、あすにかけ南西諸島から西日本に接近し、あさってには東日本にかなり接近して大雨となるおそれがあるとして、気象庁は南西諸島から東日本にかけての広い範囲に対し、あさってにかけて土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒するよう緊急の呼びかけを行いました。

気象庁によりますと、きょう正午現在、日本の南の海上を北北西に進んでいる熱帯低気圧が今後、12時間以内に台風に発達して、あすにかけて南西諸島から西日本、あさってには東日本にかなり接近するおそれがあります。

あすの正午からあさっての正午までの24時間に予想される雨の量は、いずれも多いところで、四国、近畿、東海、関東甲信で200ミリとなっています。

気象庁 気象監視・警報センター 長田栄治 予報官
「(あさってまでの)総雨量でみると、200とか300とかそれなりのまとまった雨量になると考えております。ですので、場所によっては大雨になる可能性もありますので、土砂災害とか低い土地の浸水、河川の増水等に注意・警戒をお願いしたいというのが、まず大雨に関してです」

このため、気象庁は台風の接近に伴い、南西諸島から西日本、東日本の広い範囲に対して、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒するよう緊急の呼びかけを行いました。

一方、この熱帯低気圧の動きとは別に、北日本から西日本では大気の状態が非常に不安定となっていて、きょうの夕方から午後9時ごろにかけて、特に関東地方では神奈川県を除き、線状降水帯が発生し、大雨による災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。

気象庁は人々が帰宅する時間帯が大雨になる可能性があり、交通機関に影響が出るおそれもあるとして、早めの帰宅など余裕を持った行動をとるよう呼びかけています。