もしも願いが叶うなら「妻と子の顔を一度は見たい」
(アザマットさん)
「今は見えなくなって残念だとは思わなくなった。見えない時よりも、いろいろ考えるようになった。見えていた時は、ここまで真剣に人生に向き合ってこなかった」
「ただ願いがあるとしたら、妻と子の顔を一度見たいけど、今は隣に2人がいてくれるだけで十分幸せ」

「本当に心から、日本の皆さんに感謝している。皆さんの支援でここまで立ち直れたし、多くの仲間たちの将来も開けた。私たちの人生は、これから先もっともっと開けていくと思う」
アザマットさん夫妻は、竹内さんに会うため、新たな訓練学校の開校式にやってきました。

(竹内昌彦さん)
「結婚おめでとう。センターの役目は色々ありましたね。幸せになって下さい」
(エリヌーラ代表)
「こういう立派なセンターが出来て、キルギスの視覚障害者たちは、これからここで訓練を受けて、もっと生活がしやすくなるよう、施設の代表として頑張りたい。そして施設を、中央アジア5か国の盲人を助ける場所にしたい」
(エリヌーラ代表)
「アリガトウ、タケウチサン」

目が見えないという困難を克服し、将来を切り拓いたキルギスの視覚障害者たち。
そしてもう1人、大きな困難を乗り越えた盲目の女性が、岡山から、キルギスを訪れました。
【第5話】「一歩外に出て、人生が変わった」に続きます。
【第1話】「元気な子を授かったことが、どれだけ運のいいことか」
【第2話】「みんなの幸せの1%を、障害者のために分けて」
【第3話】「引きこもっていたが立ち直れた」
※前回シリーズ「盲目の先生 命の授業」
【第1話】「自殺するな 逃げてもいいから 死なずに待て」
【第2話】「これまで3回死にたいと...でも生きててよかった」
【第3話】「いじめで死ぬくらいなら...大騒ぎして周りに訴えろ」
【第4話】「こんな子が生まれたことが不幸...踏切へ何度も行った」
【第5話】「人生は思うように行かない...でもそこで全力を尽くせ」
【第6話】「元気な体をもろたくせに、簡単に首を吊るやつが許せん」
【第7話】「幼い長男の死を境に...生き方が変わった」
【第8話】「自殺しようとした人が、生きてて良かったと思えるように」
【第9話】「本当は、目の見える人生を送りたかった。でも...」
※竹内昌彦さんが理事長を務める、手術さえすれば目が治る子どもたちを支援する「ヒカリカナタ基金」はこちらです。https://www.hikarikanata.com/