無修正のわいせつ動画を不特定多数の人が閲覧できる状態にしたなどとして、動画投稿サイト「FC2」の創設者の男が有罪判決を受けた裁判で、男の弁護人が大阪高裁に控訴しました。「量刑不当」を主張するとみられます。

動画投稿サイト「FC2」の創設者・高橋理洋被告(51)は2013年~2014年、FC2上で無修正のわいせつ動画を公開し、不特定多数の人が閲覧できる状態にしたなどとして、「わいせつ電磁的記録記録媒体陳列」などの罪に問われています。

1審の公判で高橋被告は、起訴内容を認めました。

8月21日の判決で京都地裁(川上宏裁判長)は「多数の無修正わいせつ動画が投稿・配信されていることを認識しながら、これを制限するなどの措置を講じることなく許容し、むしろサイト利用者を増加させた。我が国の健全な性的秩序を害した程度は大きい」と批判。

一方で「サイトの運営に今後一切関わらないことを約束している」などとして、懲役3年・執行猶予5年、および罰金250万円を言い渡しました(執行猶予は懲役刑に対してのみ)。

京都地裁によりますと、高橋被告の弁護人がこの判決を不服として、8月28日付けで大阪高裁に控訴したということです。

判決言い渡し後、弁護人は「量刑に不満がある」と報道陣に話していました。