愛媛県のJR松山駅周辺で松山市が進める再開発が遅れている現状について、中村知事は2日の会見で危機感を示し、改めて野志市長にリーダーシップの発揮を強く求めました。

JR松山駅は去年9月に高架化が完了しましたが、松山市による周辺の再開発がなかなか進まず、更地が広がっています。

中村知事
「心配しているのは市が担うという周辺整備と路面電車の延伸。こういった事業については何も見えてない。十数年間の月日って何だったんだろうなって正直いって思ってます」

2日の会見で中村知事は「早く再開発しないと、高架事業の効果が地元の活性化につながらない」と、松山市による取り組みの現状に危機感を示しました。

中村知事
「ともかくこれをスピード感を持ってほしいということを心から願っています。それからそのためにはもうこれは市が決めることなんで私はあまり余計なことは言う立場ではないんですけれども、やっぱりトップのビジョン、これがあって初めて動き始めます。そこをぜひ早く打ち出してほしいというふうなことを心から願ってます」

そして、事業を進めるには野志市長の姿勢が大事だと、改めて奮起を促しました。

また中村知事は、同じく駅周辺に市が整備を計画するアリーナについても、採算性も踏まえ民間を巻き込むことが最重要課題だと指摘しました。

そして…

中村知事
「ともかく何でもいいですけど、やっぱりこの時点1年たって事業費もみえないっていうのが、ちょっと何て言うかなあ不安ですね」

JR松山駅の高架事業の完了からまもなく1年。陸の玄関がどう生まれ変わるのか、今も先行きが見えない状態が続いています。