工作・産業機械部品メーカーの「みつみ製作所」が8月29日までに事業を停止し、自己破産申請の準備に入ったことが帝国データバンクの調べでわかりました。負債総額は約1億3000万円の見込です。

みつみ製作所は1963年(昭和38年)11月に設立され、富山県内の樹脂製品メーカーや工作・産業機械メーカー、金属製建材メーカーなどに対し、金属工作機械部品および省力化機械部品などの製造を手がけていました。

得意先はいずれも有力メーカーで、受注量は安定していたとされ、2024年5月期の年売上高は前期比増の約1億5000万円を計上していたもようです。

しかし、 同社の製造技術は一般的なものであったため競合が激しく、価格面での主導権を得られなかったことから販売価格は低位にとどまり、2023年5月期以降は連続して営業赤字を余儀なくされていました。

金属材料やエネルギーなどの価格高騰により製造原価と販管費が増加を続ける中で資金繰りがひっ迫し、先行きの見通しが立たなくなったことから今回の措置になったとみられます。