サッカー明治安田J3の福島ユナイテッドFCは、過去最大級の盛り上がりとなりました。30日の試合には、クラブ史上最多となる8698人が詰めかけ、スタジアムはお祭り騒ぎとなりました。

夜空を彩る打ち上げ花火に、香ばしい香りが広がる屋台。30日、夏祭りのような光景が広がったのは、福島市のとうほう・みんなのスタジアムです。

この日は「ユナまつり」と題して、普段サッカーを見ない人たちにも来てもらおうと、様々な出店が並び、スタジアムの外は大にぎわいでした。

福島市内から訪れた人「初めてです、楽しそうだなと思って。子どもたちも行ってみたいと言っていたので」
子ども「サッカーの試合見るの楽しみです」

もちろん、盛り上がったのはスタジアムの外だけではありません!

井上和樹アナウンサー「ここまでの地鳴りのような応援は、今まで聞いたことがありません。とうほう・みんなのスタジアムが赤く染まっています」

「ユナまつり」の効果もあって、スタジアムにはクラブ史上最多となる8698人が詰めかけました。

12位のユナイテッドの相手は4位の鹿児島ユナイテッドFC。実は鹿児島は、ユナイテッドにとって「天敵」と言えるチーム。過去15試合で1度しか勝つことができていない、とても相性の悪い相手です。しかし、この日は8000人の大声援が選手たちを後押しします。

苦手な鹿児島相手に、狩野のゴールでユナイテッドが先制します。しかし、前半のうちに、鹿児島に同点に追いつかれ、後半開始早々には勝ち越しを許してしまいます。

サポーター「自分たちのスタイルでいくぞ!福島行くぞ!」

流れが鹿児島に傾く中、選手たちも必死に猛攻を食い止めます。このまま終わるかと思われた後半アディショナルタイム、8000人の声援が奇跡を起こします。清水の土壇場での同点弾にスタジアムはお祭り騒ぎ。選手、そして訪れた8000人のゴールへの執念が、劇的な幕切れを生み出しました。

福島ユナイテッドFC・寺田周平監督「やはりこれだけのお客さんが集まってくれるというのは選手にとっても幸せなことですし素晴らしい舞台を整えて頂いたと思ってます」

福島ユナイテッドFC・清水一雅選手「最初から大きい声で応援してもらって、応援は届いていたので、この試合絶対勝たないと思っていた。最後のゴールもみんなの応援があったからこそのゴールだと思うので、みんなに感謝したい」

ユナイテッドは上位を相手に勝ち点1を獲得しましたが、13位に後退しました。この引き分けを無駄にしないために、残り13試合、負けられない試合が続きます。