福島第一原発の事故をめぐり、福島県南相馬市の住民らが東京電力に損害賠償を求めた裁判の控訴審で、仙台高裁は25日、一審を1億円あまり上回る賠償を命じる判決を言い渡しました。

この裁判は、震災当時、南相馬市に住んでいた住民およそ140人が、「ふるさとを喪失した」などとして東京電力に対し慰謝料を求めたものです。

仙台高裁は今年4月、双方に和解勧告を出しましたが、東電が拒否していました。

25日の判決で、仙台高裁は、一審の判決を支持し、東電に重大な責任があると指摘。東電に対して、一審の判決を1億円あまり上回るおよそ2億8千万円の支払いを命じる判決を言い渡しました。