山口県山口市の仕出し店で、何者かの虐待を受けたネコが見つかりました。助けられてネコは無事でしたが、店の社長は「やめてほしい」と憤りを隠せません。

山口市で弁当の製造や販売、配達を行う「仕出しのかとう」。

社長の坂井孝さんは、8月16日朝に敷地内のフェンスの上にいた、あるネコを目にしました。ネコの首にはひもが巻かれ、その先には水の入ったペットボトルがつながれていました。引っ張れば引っ張るほど、首が絞まるような結び方だったそうです。

仕出しのかとう 坂井孝 社長
「首が絞まってるような状態で、とても苦しそうにしていました。はさみでひもを切って、助けました。そうするともう逃げていったので、とりあえずはよかったかなと思うんですけれども」

最初に気づいて慌てて知らせてきたのは、坂井さんの父親でした。坂井さんはすぐに、警察や保健所に相談。対策として、建物には保健所から提供された「動物の遺棄・虐待は犯罪です」と書かれたポスターを貼り、防犯カメラも設置する予定にしています。

翌日、再び敷地内に現れたネコはお礼を言っているようにみえたそうですが、坂井さんは犯人に憤りを隠せません。

仕出しのかとう 坂井孝 社長
「あきらかにそれはもうダメなことなので、もうやめてほしいっていうことだけですね」

数年前には、配達用の軽乗用車の下で、同じように首にひもが巻かれ、水の入ったペットボトルが先についた状態のネコが、死んでいたといいます。そのネコは坂井さんが供養しました。

坂井さんは「二度としないでほしい」と見えない犯人に対して訴えています。