サッカーJ2のカターレ富山は28日、2025年度第2四半期(2月~7月累計)の業績を報告し、収益が昨年度の同じ時期に比べ4億3100万円増の10億7900万円と、クラブ発足以来の最高額を更新しました。

カターレ富山は昨シーズン、プレーオフを経てJ3からJ2に復帰しました。その影響でスポンサーや観客動員、物販、ファンクラブなど幅広い分野で収益が拡大しています。

主な収入源となるスポンサー等の収入は、前年の同じ時期に比べ172%の7億2500万円と、クラブ更新以来の高い記録となりました。

入場料収入は45%増の1億1600万円、移籍金その他収入は5400万円、ファンクラブ収入は1800万円となり、これらの項目で第2四半期にしてすでに年度予算を達成しました。

【収益の内訳】
▼スポンサー収入の増加    +3億200万円
▼チケット収入の増加      +3600万円
▼平均入場者数の増加    2962人→5411人
▼グッズなど物販収入の増加   +2400万円
▼ファンクラブ収入の増加     +900万円
▼J2昇格に伴うJリーグ配分金 +2700万円
▼選手移籍に伴う収入の増加   +3200万円

収益が伸びた一方、費用も増加しています。支出は6億5700万円で、前の年より1億8700万円増えました。主な支出は下記の通りです。

【支出の内訳】
▼選手人件費(選手数を29人→36人に増員)
▼観客数増に伴う運営や警備委託費
(+2300万円、同151%)

▼トップチーム運営費
(富山の積雪によるキャンプ延長費用など)
+1900万円(前年同期比127%)
▼ファンクラブ運営費(特典や会員限定グッズ制作費など)+700万円(前年同期比219%)
▼スポンサー看板制作やチケット販売手数料
(+3100万円、同159%)
▼グッズ製作費売れ行き増による製作費(+1500万円、同138%)
▼一般管理費:J2昇格に伴うリーグ納付金やスタッフ増員(+2400万円、同130%)

【収益増加分は未来投資】
クラブは今年度の営業利益を1億600万円と見込んでいて、余剰分は未来への投資として、トップチームのインフラ整備やアカデミーの強化、それにクラブのブランド力向上やフロント業務のDX推進に充てるとしています。