行政の支援がなければ秋にも廃線の判断をするとの方針が示されている富山地方鉄道 立山線の「岩峅寺立山間」について、立山エリアの観光関係団体が新田知事に全線維持に向けた支援を要望しました。

新田知事に要望書を手渡したのは、立山黒部貫光の見角要社長ら観光関係団体の代表です。

要望書では、一部区間で廃止が議論されている富山地方鉄道「立山線」の全線維持に向けて県に支援を求めました。

富山地方鉄道は、本線の「滑川ー​新魚津間」と立山線の「岩峅寺ー​立山間」について、県や沿線自治体から支援の方針が示されなければ、ことし秋に廃線に向けた手続きを始める方針を示しています。

要望では、昨シーズン立山黒部アルペンルートを訪れた人のうち、年間およそ10万人が「立山線」を利用しているとして、「岩峅寺ー​立山間」が廃止された場合、観光客の利便性が低下し、来訪者の減少が懸念されるとしています。

新田知事は…。

新田八朗 富山県知事「地鉄を支援するということになればある程度事前に超えるべきハードルもあります。そういったことをしっかりとクリアしながら今後の取り組みを考えていきたい」

立山黒部貫光 見角要社長「何としてでも全線で維持できるように県、行政に支援をおねがいしたい」