今年の初めにかけて発生が相次いだ鳥インフルエンザの影響で、「物価の優等生」といわれるたまご価格が前の年に比べ、10か月連続で値上がりです。

JA全農たまごによりますと、今月の「たまごMサイズ」の1キロあたりの卸売平均価格は、きょう時点で前の年の同じ月と比べ93円上がり、310円となりました。10か月連続の値上がりです。

農林水産省は背景について、去年の秋から今年の初めに発生が相次いだ鳥インフルエンザにより多くのニワトリが殺処分されたことで、たまごの供給が減ったと説明しています。

今年5月と6月は340円と、「エッグショック」と呼ばれた2023年の350円に迫る平均価格をつけましたが、農家の生産回復もあって徐々に値下がりしているということです。

ただ、今後は秋の風物詩「月見商戦」に加えて、例年、冬場はおでんやクリスマスケーキなどでたまごの需要が高まります。

秋頃から鳥インフルエンザの本格的なシーズンを迎えるにあたり、今後も価格の高止まりが続く可能性もありそうです。