2025年度の高知県内最低賃金が1023円と、初めて1000円台になることが決まりました。12月1日発効予定で、上げ幅・金額ともに過去最大ですが、全国順位は最下位となっています。

高知地方最低賃金審議会は29日、専門部会を開き、2025年度の県内最低賃金を去年の952円から71円引き上げ、1023円とする案をまとめ、労働局に答申を行いました。厚生労働省の審議会は、2025年度の高知県の引き上げ額の目安を64円としていましたが、目安よりさらに7円多い71円でまとまり、初めて1000円台となりました。上げ幅、金額ともに過去最大ですが、これまでに決定した都道府県の中で、宮崎・沖縄と並び全国最下位となっています。
発効日は使用者側の資金繰りなど、準備に時間を要するとして例年より1か月以上遅い12月1日としています。高知労働局によりますと、最低賃金が1023円となることにより、3万7525人に影響が出るということです。