山口県周南市の県道でクマと乗用車が衝突しました。その瞬間をドライブレコーダーがとらえていました。

進行方向の右側の山林から体長およそ1メートルのクマが突然現れ、道路を横ぎろうとしたところ乗用車に衝突しました。今月21日の午前8時ごろ、周南市原の県道で発生しました。

時間帯によっては、通勤する車も多く通ります。現場からおよそ300メートル離れたところに集落があり「人里離れた場所」ではありません。衝突した運転手は光市内の会社に出社する途中でした。

運転していた会社員(50代)
「衝撃があったらと思ったら、右後ろの後輪が何か乗り越えたような衝撃がありました。すぐにサイドミラーをのぞいたら明らかにクマだというのが分かりまして、人ではないのがはっきり分かりましたので、徐行してそのまま進みました」

幸い運転手にけがはありませんでしたが、ぶつかった衝撃で乗用車の運転席側のフォグランプまわりが傷つき、ドアもへこみました。また、ホイールにはクマのものと思われる毛がはさまれていました。

運転していた会社員(50代)
「クマ自体がああいった森が近いところには、それなりにいるというのは頭では認識がありましたが、実際に目撃したのはそれまでもありませんでしたし、いきなり初遭遇が接触事故ということで、本当にびっくりしましたね」

クマはぶつかったあと起き上がり、北側の山のほうに走り去っていったということです。