新米の味は大丈夫? 道の駅は「安さだけでなく出会いのチャンス」
井上キャスター:
適正価格がなかなか見えない中で、政府は価格を下げるということで、備蓄米を放出しました。しかし、備蓄米の価格は低かったが、銘柄米や新米の価格は高止まりで変わっていない。そういう不満を持つ人もいるかと思います。
安く購入する方法として、流通経済研究所の折笠俊輔主席研究員は「直売所はお得に購入できる。他にも楽しみ方があります」と話しています。

関東の米どころ・千葉県にある「道の駅」29か所を調査したところ、23か所で新米をすでに販売していました。コメ5キロあたりの最安値が3900円、最高値は5750円でした。
スーパーの価格を考えると、安いものは道の駅にありそうです。一方で、高級なものもあるので、スーパーよりも価格幅があるのが道の駅だと感じました。
また、流通経済研究所の折笠さんは、道の駅で買うことで、価格が安いだけではなく、「まだ知名度はないけど、実は味は美味しい地域の銘柄米を発掘できます」と話します。

農家の考え方としては、全国的な知名度はまだないが、美味しいのは間違いない。そこで、まずは道の駅で試し、評判が良ければ全国に流通させようというのがあります。例えば、北海道の「ななつぼし」は道の駅からデビューしました。
つまり、道の駅では安さだけではなく、まだ知らないものに出会うチャンスがあるかもしれないということでした。

【新米の味は?】
今年の新米の出来についても調査してみました。猛暑や水不足、カメムシなどの影響で、流通経済研究所の折笠主席研究員によると、収穫量は2024年よりも約3~5%が減少する見通しです。
既に2025年の新米3品種を食べたという、五つ星お米マイスターの小池精米店・小池理雄さんは、新米の味を「高温障害の影響なのか、もっちり感が少ないかなと感じる品種もあったが、ほとんどは例年通り美味しいです」ということでした。
品種改良も行っている中であっても、少なからず高温障害の影響が出ているものもあるかもしれません。














