依頼者に虚偽の報告をしたなどとして、福岡県弁護士会の副会長を務めていた52歳の弁護士が、業務停止1か月の懲戒処分を受けました。

業務停止1か月となったのは、りねん法律事務所の塗木麻美弁護士(52)です。

塗木弁護士は6年前、遺産分割調停の申し立てをしたと依頼者に虚偽の報告をしたほか、裁判所からの書類を依頼者に送ることを10か月間怠ったなどとされています。

福岡県弁護士会の会見

福岡県弁護士会は懲戒を行わないと決定しましたが、依頼者が異議を申し立て日本弁護士連合会が調査を行い、今回の処分に至ったということです。

塗木弁護士は今年4月から福岡県弁護士会の副会長を務めていましたが、処分を受けて26日、副会長を辞任しました。

聞き取りに対し、事実関係を認め、「処分は真摯に受け止める」などと話しているということです。