広島県福山市は災害などでの断水時に水道水を融通するため、県境を越えて岡山県の井原市や笠岡市と水道管をつなぐ工事を始めました。

RCC福山放送局 内田博文記者
「こちらが岡山県井原市側、こちらが広島県福山市側です。ちょうど県境では緊急時の水道管の整備がされています」

福山市神辺町と井原市高屋町の県境では、7月中旬から、水道管同士をつなぐ長さ75メートルの連絡管を敷設する工事が行われています。8月28日は、地下70センチの場所にポリエチレン製の連絡管が取り付けられました。その後、通水を確認。これにより、1日300トン=600世帯分の水を送り合えるようになります。

同様の連絡管は福山市と笠岡市の県境2カ所でも敷設工事が進められていて、9月8日には接続が完了する見込みです。

福山市上下水道局管路整備課 福田仁則 課長
「少しでも早く応急給水できるということで、市民の安心安全につながると思っています」

県境を越えた取り組みは全国的にも珍しいということです。