
店の2階に加工所があります。こちらでまずは野菜をカットします。そして野菜と肉を水でひと煮込みし、袋に小分けします。
相良昌寛さん:「高温で高圧レトルト処理する。これが真空包装機といって中の空気を抜いて封をする機械です。こういうフードロスの取り組みで一番課題になるのは需要と供給のバランス。日照りが続いて出荷量が少ないときは野菜の買い取り全然ない日もある。普通の飲食店だと朝仕入れてきたものがゼロだったら、カレーは出せない。逆に豊作でいっぱい採れた時には、あのカゴじゃ足りないくらい買い取りがあって。レトルト加工をはさむことで美味しい状態でストックできるので、捨てられてしまっている食材だけで美味しいカレーが提供できる」

真空にしたカレーの具を、機械を使って120度を超える温度で20分加熱すると、常温で半年から1年以上もたせることができるようになるといいます。
相良昌寛さん:「シカ肉など肉を使うときはこの調理をすることで、トロトロのゼラチン状になるので調理もかねている」
営業が始まる前に味付けをして仕上げます。この日は、ナス、ズッキーニ、玉ねぎと上田市産のシカ肉が入ったカレーです。
相良昌寛さん:「ルーを入れてなくて、この色なんですけど、このスープだけでも美味しいとは思います」
調味料はルーとスパイスだけ。誰もが楽しめる味を追求し、3~4種類を独自にブレンドしました。

相良昌寛さん:「子どもには癖が強すぎるスパイスも多い。毎日食べに来ていただく家庭的な味(を目指した)」
野菜はとろけるほど煮込んでいる分、食感を楽しんでもらおうと、焼き野菜のトッピングを始めました。
やわらかさが特徴の「丸ズッキーニ」と。かぼちゃの一種「コリンキー」。そして「トマト」。

こちらも、直売所の売れ残りを活用しています。
客:「おいしいです。溶けこんでいて野菜の甘味がある。普通にカレー食べたら1000円とか超えてくる。リーズナブルなお値段でやっていて応援したくなります」














