舞台のセットや役者の衣装は、ヘラルボニーが契約する障害のある作家のアートで彩られていて、場面に応じて変化しながら観る人をイーハトーブの世界にいざないます。

(佐藤千明さん)
「アートにとても助けられて、アートが私達を引っ張っていってくれる」

観客が手にするボールはさまざまな色に光り、舞台と客席の一体感を演出する工夫も。

また今回のミュージカルでは、じっとしていることが難しい人や声を出してしまう人でも自由に観劇できる「鑑賞マナーゆるめの回」を設けました。

ヘラルボニーの松田文登共同代表もさまざまなボーダーを超えて多くの人に舞台を楽しんでもらいたいと考えています。

(ヘラルボニー 松田文登さん)
「例えば、静かに絶対聞かなければいけない、だよねっていうのが前提だった。でも、もしかしたらヘラルボニーが入ることによって、違う捉え方もあっていいよねっていう。それってある種、人の価値観の幅を広げることだと思う」

(三浦叶子さん)
「客席とか舞台とかではなく、その劇場が全部舞台になって、本当にお客様も役者もスタッフも一つになって、みんなで旅していくようなそんな素敵な作品になっていると思います」



ミュージカル「真昼の星めぐり」は、今度の土曜日と日曜日の2日間、盛岡市民文化ホールであわせて4回公演が行われ、このうち午前の回は「鑑賞マナーゆるめの回」に設定されています。