新庄市のYKさいほく(資本金1000万円 新庄市金沢1125 代表石川仁氏)は、8月14日に山形地裁新庄支部より破産手続き開始決定を受けた。破産管財人には、粕谷真生弁護士(城西町法律事務所 山形市城西町4-14-35 電話023-664-2851)が選任されている。財産状況報告集会期日は11月20日午後1時30分。
帝国データバンクによると、YKさいほくは、2004年4月に設立された木製家具メーカー。1998年10月15日に和議開始を申請した最北精密の再建支援の一環として、東京都大田区のマンション建設会社とそのグループ会社が出資し最北精密の原材料仕入と製品販売を行うことを目的として設立。
ピーク時の2006年3月期には年売上高約7億8500万円を計上していた。その後、支援会社が中国から木製部材を調達することになったため事業環境が急変。2010年より家具メーカーのOEMで特注家具の製造を開始し、2015年からは最北精密の木製家具製造や同小売事業も当社に吸収していた。
しかし、支援会社からの受注低下や婚礼家具など箱物家具の需要低迷により売り上げは次第に減少して赤字が続いていた。
2020年ごろには支援会社の資本系列から離れて、新たなスポンサーを探しながら事業継続を模索したものの、代表など役員の後継人事を巡っての混乱もあって、2021年5月20日には全社員を解雇し事業を停止していた。
その後も引き受け先を探すなど事業の継続を模索していたが不調に終わり、再開を断念した。負債は約2億1700万円。














