去年2月、仙台市内の住宅に侵入し、住人の男性に暴行を加え、死亡させたうえ現金およそ1400万円を奪った罪に問われている男の裁判員裁判が26日、仙台地方裁判所で始まり男は起訴内容を認めました。

強盗致死などの罪に問われているのは仙台市宮城野区鶴巻1丁目の無職・佐藤加寿也(さとう・かずや)被告(45)です。

起訴状によりますと、佐藤被告は去年2月、仙台市青葉区折立の住宅に侵入し、この家に住む大塚修(おおつか・おさむ)さん(当時72)に体当たりするなどの暴行を加え、死亡させたうえ現金およそ1400万円を奪った罪に問われています。

大塚さんの死因は、暴行に起因する急性循環不全でした。

仙台地裁で26日開かれた裁判員裁判の初公判で佐藤被告は、起訴内容を認めました。

冒頭陳述で検察側は、当時、大工としてこの家のリフォームを担当していた被告が多額の現金があることを知りそれを奪おうと考えたと指摘。犯行の数日前からナップザックや手袋、結束バンドを購入して被害者の家の周りを訪れていたことを明らかにしました。

一方で弁護側は、公訴事実は争わず、「前日も犯行を迷っていた」などと述べ情状酌量を求めました。

裁判では被告人質問などを経て28日に論告求刑公判が開かれます。