小泉首相(当時)は控訴断念するのか
「出て行く時は、その日の首相の予定を一応確認していて、この面談が10分間予定されていて、その10分の次が確か『さくらんぼ娘』との面会みたいなのが入っていたんですね。
もう、その次の予定をずらしてでもしっかり時間取ってもらってしっかり話をしてこようということで。その時点では、もう控訴の方向っていう話がだいぶ強く出てたのです。確かあの日は朝のNHKも控訴の方向って言っていたので、悲壮な覚悟でみんな行ったと思います」
「その送り出しをした後、議員会館の地下で集会をして、その集会が終わって弁護士会の会議室で、2次集会をやっていたんですけども、その1回目の集会の終わりぐらいに、私は、後ろの方にいたら記者の方々がダーっと走って出ていくんですね。
『首相官邸、首相官邸』と言いながら出て行ったので、あれ、なんか会見でもあるのかなと思いながら弁護士会の方に向かって、そこで会合を始めたら『控訴を断念したんじゃないか』っていう話がざわざわと出始めて。
じゃあ正式に確認しようということで、確か安原弁護士が、当時、河村官房長官だったと思うんですけど、河村官房長官に直接電話をかけて『控訴断念という話が聞こえてきているんだけど、本当ですか』と聞き、本当だということで確認して、というのが、その日の状況でしたね」
