内閣支持率、なぜ“急増”? 「石破総理のせいじゃないのに」という同情も
小川彩佳キャスター:
各社の世論調査で総理の支持率がぐんと上がっています。読売新聞にいたっては17ポイントほど上がっていて、急上昇したという感覚があります。

TBSスペシャルコメンテーター 星浩氏:
理由は2つあると思います。
1つは、アフリカ開発会議や日韓首脳会談で、相当メディアに露出しました。露出すると支持率は上がります。

もう1つは、一連の“石破おろし”で、旧安倍派の裏金関係議員や旧茂木派の議員などが動いていて、「石破総理のせいじゃないのに、かわいそうだな」と、ある意味で同情ですよね。
しかし、最高権力者である総理大臣が同情されるというのも、情けないような状況だと思います。
藤森祥平キャスター:
このような世論調査を受けると、党内での“石破おろし”がトーンダウンする方向になるのでしょうか。

政治日程を見てみると、9月の初旬には、“総裁選前倒し”について、議員らへの意思確認が行われる見通しです。
星氏:
今、総裁選管理委員会というところで議論していますが、前倒しに“賛成する人”の氏名を公表すると言っています。名前が公表されると、人事で意地悪されるのではないか。また、旧安倍派を中心とした人たちが、石破総理を引きずり降ろそうとしているのではないか、という噂が広がると議員心理としては、それには乗りたくないという動きも出るので、“総裁選前倒し”を意思確認して進めるというのは、簡単には進まないと思います。
参議院選挙が終わって1か月になりますが、政策は全く進んでいません。それから、石破総理が当初やると言っていた戦後80年の談話も、結局出さずじまいということですので、政治が停滞しているということですよね。