「飲酒運転、自分が選んで犯している犯罪」

JR千早駅で飲酒運転撲滅を訴える大上かおりさん

大上かおりさん
「飲酒運転っていうのは自ら、自分が選んで犯している犯罪なんです。自分が選んで犯罪者になってるんです」
「飲酒運転のの被害にあって失われている命がいまだにあるんです」
「海の中道大橋で、むごい、こんなにむごい死を迎えなければいけなかった。その原因が飲酒運転なんです」
「今まで紘彬(ひろあき)、倫彬(ともあき)、紗彬(さあや)が、今まで繋がってきた命が、これからももしかしたら将来パパやママになっていたかもしれない。この3人の命が、みんな断ち切られたっていうことです」
「これから社会人になっていく皆さんには、飲酒運転のない世の中をね、少し先に生まれてきた私たち先輩が解決していかないといけない課題です」
「こんなことで尊い命が絶対に奪われてはいけません」
「未来が奪われてはいけません」
「生きていく喜びや希望が奪われてはいけません」
「皆さんは自分の意思で飲酒運転をしないことを選べる大人になってほしいなと思います」
「最後に、皆さんの10年先があったかい気持ちで満ち溢れていますように。今を楽しみ、高校生をいっぱい楽しんでください。これから20歳とか25歳とかいっぱい楽しんでください。心豊かな時間を過ごし、人生を精いっぱい謳歌してください。友達といっぱい楽しんでください。どうか皆さんの生活が安全に守られますように祈っています」
「すいません、ちょっとだいぶ時間長くなりました。今日はありがとうございました」

7月11日に博多高校(福岡市東区)で開催された大上かおりさんの初めての講話より。

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