県内の一番茶の荒茶生産量が、静岡県を上回り全国1位になったことについて、塩田知事は、県として今後、海外の販路開拓や生産体制の強化などで支援していく考えを示しました。
(塩田知事)「鹿児島県のお茶のブランド価値、知名度の向上、販路開拓につながっていけば良い」
農林水産省によりますと、今年の一番茶の荒茶生産量は、鹿児島県は8440トンで、これまで1位だった静岡県を320トン上回り、初めてトップになりました。
鹿児島県はペットボトル用のお茶に使われる2番茶以降も含めた全体の荒茶生産量でも去年日本一となっていて、今年も1位になる可能性が高くなりました。背景には、海外で抹茶の需要が伸びていて、原料となるてん茶に生産を切り替える動きがあるとしています。
(塩田知事)「海外の販路開拓、そこに向けた生産設備の増強を、しっかりと支援していきたい」
一方、塩田知事は、県本土を横断した台風12号による被害について、「かなり大きくなる可能性がある」との見方を示しました。
(塩田知事)「河川の一部氾濫もあり、床上床下浸水も多く発生しているのではないか」
県は市町村などと連携し、被害の把握に努める方針です。