今月8日の豪雨災害から霧島市と姶良市を中心に被害が出た集中豪雨からきょう22日で2週間です。霧島市福山町では台風一過の22日も復旧作業が続けられています。

(記者)「霧島市福山町湊川です。2週間たったが落ちた橋はそのまま」

今月8日の集中豪雨では県本土に線状降水帯が2度発生し、1時間に100ミリを超える猛烈な雨を観測。霧島市には大雨警戒レベルが最高の5の「大雨特別警報」が発表されました。県内では1人が死亡、5人がけが、1200棟以上の住宅で浸水被害が出ました。

霧島市福山町では湊川があふれ、集落に土砂や木が流入。川に架かっていた橋も崩落。車数台が流されました。

(車が流された 恒吉明美さん・83)「最初は車輪だけ出ていたが、もう(車体の)黄色がずいぶん出ているし、車として見えます」

川沿いにある自宅に停めてあった自家用車はおよそ250メートル下流に流されました。流木は撤去されましたが、自宅前の庭や道路は川に削り取られ、2週間たったいまも災害の痕跡が生々しく残っています。

(車が流された 恒吉明美さん・83)「すんでしまったことは仕方ない。これからいかに前向きに。そうしないと気持ちが心が沈んでしまう」

霧島市は今後、国や県と協議しながら復旧工事をすすめるということです。また、霧島市ではボランティアが不足しているということです。参加を希望する人は霧島市社会福祉協議会のホームページで状況を確認し直接、受け付けに来てほしいと話しています。

なお、土砂の流入で国分と隼人地域の農地あわせて612ヘクタールに水が供給できなくなっていた松永溝と宮内原用水路は21日までに工事が完了したということです。田んぼへ水が届かない状況が続いていましたが解消されました。