天気が変わりやすいこの時期注意しなければならないのが「落雷」です。雷から身を守る方法についてお伝えします。

曇天を貫く稲妻。気象庁によりますと、全国的に雷の発生数が最も多くなるのが8月です。民間の気象情報会社、「ウェザーニューズ」は7月から9月にかけて大分県内で1280回のゲリラ雷雨の発生を予想しています。特に、午後から夕方にかけて雷のピークを迎えます。

(気象予報士・若林菜友さん)「夏は午前中から強い日差しが届き、地上付近が熱せられます。暖かくなった空気は軽くなり、午後になると上昇します。その空気の中に含まれる水蒸気が雲に変わり、雷雲が発達します」

8月18日、日出生台演習場で訓練中の自衛隊員2人が死亡しました。死因は雷による感電死でした。

雷の性質を再現した実験動画では、傘のような先が細くとがったものは危険性が高まります。また「金属類は危険」というイメージもありますが、金属の有無にかかわらず落雷の危険性はあります。

では、レジャーなどで外出中にもし雷の危険が迫った場合、どのような行動をとればよいのでしょうか。

雷しゃがみ

(気象予報士・若林菜友さん)「まずは頑丈な建物や車の中に避難してください。安全な場所がないときは、耳をふさいでしゃがみ、つま先立ちになる“雷しゃがみ”が有効です」

さらに、雷は高いところに落ちやすく、そばの人に飛び移る性質もあるので、電柱などの高い建物から4メート以上、また高い木からは枝葉も含めて2メートル以上離れることが重要です。

こうした基礎知識を身に着け、まずは安全な屋内に避難して危険を回避しましょう。