3年前、宮崎県日南市の海岸で4歳の男の子が波消しブロックの隙間に落ちて亡くなった事故を受け、県は、注意喚起を促す看板の設置や県内全ての海岸での点検強化などを盛り込んだ再発防止策をまとめました。

(玉岡克希記者)
「3年前の死亡事故を受けて、伊比井海岸では、波消しブロックが全て撤去されました」

2022年4月、4歳の男の子が、日南市の伊比井海岸で波消しブロックの隙間に落ち、砂に埋もれて窒息死しました。

この事故を受け、県は、伊比井海岸の波消しブロック360個をすべてを撤去。
今後は、同様の事故を防ぐため、県内すべての海岸で、波消しブロックなどの工作物について、巡視や点検を強化するといった再発防止策をまとめました。

この中には、砂浜を流れる川や水路、そして、波消しブロックに近づかないよう呼びかける注意喚起の看板の設置も盛り込まれています。

県の再発防止策について、近くに住む人は・・・

(近隣住民・小学生)
「(波消しブロック)の危険が1つ減って、安心できたので、よかったです」
(近隣住民・女性)
「安全面もですけど、景観も崩さずに対策されてよかったなと思います」

県河川課は、二度と同じような事故が起きないよう、海岸を利用する人たちに対し、安全と安心の確保を呼びかけています。

(宮崎県土整備部河川課 四位和久課長補佐)
「(海岸は)安全だと思っていても急に危ない、危険性が伴う場所にもなりますので、海岸を利用される人は、常に危険なことがあるんだぞと常在危機認識を持って、ご利用いただければと思っております」

事故が起きた場所は、現在、立ち入り禁止となっていて、今月30日に予定されている注意喚起の看板の設置とともに開放されることになっています。