青森県・下北地方最大の夏祭りである、むつ市の「田名部まつり」。
20日夜の「五車別れ(ごしゃわかれ)」でフィナーレを迎え、山車(やま)を運行する5つの組が来年の再会を誓い合いました。
豪快な辻回しを披露する山車。20日夜は、5台の山車がむつ市の本町交差点に集まり、田名部まつりのフィナーレとなる五車別れが始まりました。
乗り子たちによる、にぎやかな囃子の音色が鳴り響くなか、各組の運行関係者は酒をくみ交わし、来年の再会を誓い合いました。
当番山 義勇組 川端政稔 組頭
「最高ですね!雨が降ったので、神社の神様が豊作を願って降らせたと思っています。この伝統ある祭りをなくさないようにきちんと続けていければ」
来年の再会を誓い合い、5台の山車が1台ずつ離れてそれぞれの町内へ戻っていくと、別れを惜しむかのように雨が強まります。
「がんべ祭り(雨の祭り)」とも言われる田名部まつりらしい雰囲気のなか、関係者は互いに提灯を振りかざして、下北の夏に別れを告げました。