高知県香美市の酒造会社で、高知県産の早場米を使った「日本一早い」とされる新酒の仕込み作業が始まりました。

県内での新酒の仕込みは主に10月ごろから始まりますが、香美市の松尾酒造では早場米を使った「にごり酒」の仕込みを、毎年この時期から始めていて、「日本一早い」新酒の仕込みとされています。

21日朝は、県産の早場米「フクヒカリ」およそ90キロを大きな窯で蒸したあと、放冷機や氷を使って冷やし、その後、酵母や麹や水が入ったタンクに入れて混ぜていきました。


(中屋裕貴 記者)
「蒸した米を発酵させる部屋は気温が15℃で非常に涼しく、お米の甘いいい香りが漂っています」

松尾酒造によりますと、2025年はコメの価格高騰で仕入れ価格が例年の1.5倍ほどになりましたが、それでも最も等級が高い一等米を入荷したといいます。

(松尾酒造 松尾禎之 社長)
「WIN-WINの農家との関係を進めていくということで、やっていきたいと思いますので。たくさん飲んでいただいて、ぜひ応援していただけると大変ありがたい。よろしくお願いします」

にごり酒の新酒は、9月10日ごろから出荷され、県内の量販店や東京のアンテナショップなどで販売される予定です。