19日夕方、北アルプス薬師岳へ向かう登山道沿いにあるキャンプ場にクマが出没し、テントと食料が奪われる被害がありました。キャンプ場利用者は山小屋に避難して、けが人はいませんでした。周辺では今月、クマの目撃が相次いでいて、警察が十分注意するよう呼びかけています。

警察によりますと、19日午後4時45分ごろ、富山市有峰の標高2300メートル付近にある「太郎平キャンプ場(薬師峠キャンプ場)」で、利用者の男性から「テントをクマに奪われた」とキャンプ場の管理人を通じて県警山岳警備隊に通報がありました。

隊員が現場を確認したところ、テントをクマに持ち去られたほか、別のテントにあった食料も奪われていたということです。奪っていったのは子グマとみられ、けがをした人はいませんでした。