上半身裸の男たちが繰り広げる情熱的でハッピーエンドな物語の公演が高知で初めて行われます。団長が「高知との親和性が高い」と話す公演に込められた思いを榎本アナウンサーが聞いてきました。

一度見たら忘れられない上半身裸・Gパンスタイルで繰り広げるラップを使った演劇。2005年に近畿大学の在学生たちで構成され、2025年で20周年を迎えたその名も、男肉 du Soleil(おにく・ど・それいゆ)です。

「よろしくお願いします」

 

今回初めて高知で公演する団長の池浦毅(いけうら・さだむ)さんに劇団の魅力を尋ねました。

(榎本優樹アナウンサー)
「男肉 du Soleil。劇団の特徴といったら何かあるのでしょうか」

(団長 池浦 毅さん)
「いわゆるお芝居、演劇的な要素、物語もやるんですけど。正直半分くらいは無茶苦茶踊るというか、必死に身体を振り回すような。基本スタイルがGパンに上裸っていうスタイルなんですね」

(榎本優樹アナウンサー)
「上はだか!」

(団長 池浦 毅さん)
「Gパン上裸で汗まき散らしながら必死に踊る。目の前でおじさんが弱っていく姿って、なかなかお金払って見られないじゃないですか。それはうちの魅力というか武器かなと」

見た目も内容も特徴的な男肉 du Soleil。今回公演する演目「悲劇EXPO2025」はこれまで東京と大阪、名古屋で上演されています。一体なぜ、大都市の次に高知で?

(団長 池浦 毅さん)
「高知ってよさこいがあるじゃないですか。10年位前からなんですけど、まことしやかに、『高知の人ダンス好きなんじゃないか』っていう話が京都にも回っていまして。汗だくになって踊るダンス好き(な劇団)なので、結構高知と親和性があるというか、ひょっとしたら興味を持って見てくれたら、楽しんでくれるんじゃないかなという思いがずっとあった」

高知県民にはダンスがしみついているという池浦さんは、先日、県内で演劇のワークショップを行ったときにも発見があったといいます。

(団長 池浦 毅さん)
「よさこいとかを幼い頃から通っているからか、芝居にしたってダンスにしたって舞台根性があるというか、トライする。身体もちゃんと言ったことに反応するみたいな。表現としてのおもしろさ感じ取ってくれている。受け取ってくれているなという感覚があって、滅茶苦茶男肉と高知は合っているなっていう」

高知との親和性が高いという男肉 du Soleil。今回上演される「悲劇EXPO2025」は、どんな物語なんでしょうか。

(団長 池浦 毅さん)
「この悲劇EXPOっていうのはざっくり言うと、富士山の樹海に悲劇EXPO=悲劇万博が開催されている。自分こそが悲劇だと思っている現代の若者たちが、その悲劇EXPOに行って、色々な悲劇に遭遇して味わうことによって、現代の日本での生き方というか、新たな生き方が見つかるんじゃないかという物語なんですが…」

こう聞くと社会派なテーマでかなり難しそうな物語にも思えますが・・・。

(団長 池浦 毅さん)
「でも安心してください。1時間踊っているだけです(笑)シェイクスピアのハムレットとかマクベスとかあるんですけど、全然知らない人が来ても大丈夫で。なぜなら、それを全部ラップで5分くらいにまとめて説明するんで。見てくれる人たちも、よくわからないけど、最終的には悲劇は喜劇に、世の中を変える力があるんだなと。僕らの必死のダンスで伝えられればなと思います」

今回に限らず男肉 du Soleilの劇は必ずハッピーエンドになるということで、仕事に疲れた人にも見に来てほしいといいます。さらにもしかしたら「高知公演」ならではの要素も入るかも知れません。

(団長 池浦 毅さん)
「来てびっくりしたのは、ウツボのから揚げ。ウツボのから揚げ初めて食べまして、ウツボって見た目怖いし、皮膚もめっちゃ硬そうじゃないですか。おそろしいほどのコラーゲン!ふわっふわやないかっていう。感動しすぎて、どうにか作品の中に『ウツボのから揚げ』って出したいなと思うくらい。カツオはもちろんおいしいんですけど、ウツボのから揚げの衝撃!」

団長が高知との親和性が高いと話す男たちの情熱あふれる舞台、男肉 du Soleilは8月29日と30日に県民文化ホールで上演されます。

(団長 池浦 毅さん)
「京都からやってきました男肉 du Soleilです。よさこいも素晴らしい舞というかダンスだと思うんですけれど、我々もそれに負けじと必死に踊って踊って踊りまくるので、ぜひとも僕らの汗、熱量、情熱、舞台で肌で感じに来てください!よろしくお願いします!」

「悲劇EXPO2025」は8月29日と30日に県立県民文化ホールにて公演します。チケットは県民文化ホールやチケットぴあ、ローソンチケットにて販売中です。一般前売4000円、当日4500円