「最低賃金を1500円以上に引き上げるべき」
新潟労働局へ答申された引き上げ額を上回る賃上げを労働団体が要請しました。
新潟労働局に要請したのは、県労働組合総連合です。
県労働組合総連合 寺崎洋子議長
「実質賃金がどんどん下がっているという状況ですので、この(答申の)金額では生活できない」
現在、県内の最低賃金は時給985円。全国平均の1055円を下回っています。

国の審議会は8月4日、全国平均の時給の目安額を過去最大となる63円引き上げ、1118円にすると決定。これを受けて県内の審議会は6日、現在の最低賃金から65円引き上げて1050円とするよう新潟労働局に答申していました。

その答申への異議申し立てという形で、県労連は今回、「1500円以上に引き上げ、1700円を目指すべき」と要請。その根拠は、独自に行った調査の結果です。

県労働組合総連合 寺崎洋子議長
「最低生計費調査というのをやって、時給で換算すると1837円。新潟で子どもを産んで、新潟で老後を暮らしたいというには、今までの新潟の最低賃金では低すぎるだろうと」
この異議申し立ては22日の審議会で検討され、今後、手続きが順調に進めば、10月2日から改定額が適用されます。