公務員を志望する人が、全国的に減るなか、仕事のやりがいや魅力を伝えようと仙台市役所の職場見学会が、19日から始まりました。

仙台市交通局の富沢車両基地で行われた職場見学会には、機械職や電気職を希望する高校生と県内外の大学生あわせて13人が参加しました。

このうち機械職に参加した4人は、業務について説明を受けたあと、職員に案内されながら地下鉄南北線の車両検査を行う「検車庫」へ。

仙台市交通局の職員:
「検車3番線と4番線に置いている車両は列車検査を行っていて、1週間に一度、法律上だと10日間を超えない範囲で1日あたりで検査しなきゃいけない検査(をしている)」

また、摩耗した車輪を整えて乗り心地を良くするための「転削盤(てんさくばん)」という設備も見学しました。
参加した生徒や学生は、真剣な表情で働く人の生の声を聞いていました。

高校3年生(工業高校・機械科):
「将来像が描けた。自分が働いたら働いている皆さんと一緒に点検や修理などをすることができたら楽しく働けると思った」

大学院1年生(福島出身、福島の大学院・機械工学):
「現場の働いている方々の貴重な話を聞かせていただくのは経験や学びにもなったし、自分がもっと仙台市役所で機械職で働きたいと思った」

仙台市によりますと、全国的に「公務員離れ」が進んでいて、仙台市の大卒・技術職の受験者は、2018年度は123人でしたが、2025年度は43人と3分の1にまで減っています。

仙台市役所の職場見学会は、9月11日まで行われ、オンラインによる座談会も開催される予定です。