RCCウェザーセンター 梅川千輝 気象予報士
「東広島市西条町のトマト農園にやってきました。夏野菜の代表格トマトの栽培も、この記録的な高温で苦戦を強いられています」

東広島市のアグライズはトマトのハウス栽培をしています。

アグライズ 農場チーフ 堀泰之さん
「こちらを見てもらいたい。実になることなく落ちている。こういったものが至るところにある。理由は暑さ。高温でトマトがたくさん実を抱えるのが苦しくなって、自ら間引きを始める」

堀さんによりますとトマト栽培に適した気温は25℃~28℃ですが、気象庁の観測では7月に東広島で気温が30℃以上の真夏日は「29日間」もありました。

アグライズ 農場チーフ 堀泰之さん
「ことしは非常に実が小さい。(受粉後)1日の平均気温を足して1000℃を超えるとトマトは赤くなるが、毎日気温が高いので積算温度があっという間にたまってしまう。実が十分大きくなる前にトマトが色づいてしまう」

高温対策で遮光カーテンや栄養剤などを使用していますが、ハウス内の気温は適温まで下がらず、現在の収穫量は1か月前の30分の1程度だといいます。

「夏野菜の代表格=トマトと思われているかもしれないが夏が大変難しい作物。当然売上げも苦しい状況だが、削るとこを削ってなんとかやっている…」

今後もしばらく気温は平年より高く、厳しい暑さは続く予想です。