老朽化したインフラの管理が全国で課題となる中、スマートフォンのアプリを使って街灯やカーブミラーの劣化具合を判別しようという試みが新居浜市で行われています。
新居浜市が試験的に導入したのは、パナソニックなどが開発したアプリ「LD-Map」で、県のデジタル化プロジェクト、「トライアングルエヒメ」の事業に採択されました。
去年10月から行われている検証では、市の職員が街灯やカーブミラーを目視で点検するのにあわせ、スマートフォンでこのアプリを使って撮影し、劣化具合を判定しています。
アプリがAIの画像解析技術によって、金属の錆や穴などを見つけ、その劣化具合を色で示してくれます。これをもとに市が修理の時期などを判断するということです。
新居浜市が管理するカーブミラーは、およそ3300基、街灯はおよそ900基設置されていて、これまでは専門の技術職員が点検し報告書類を作成していました。
しかし、このアプリを使うことで専門知識の無い職員でも対応できるほか、点検結果がデータ化され業務の効率化につながると期待されています。
(新居浜市道路課・松木太郎課長)
「実際に使ってみて、簡単に誰でも使える。非常に簡素化・効率化されたシステムだと思う」
(パナソニック車載営業推進課・立花徹課長)
「まずは、市民の安心安全が実現できるサービスになってほしい。新居浜市を含めて、自治体に広げていきたいと考えている」
新居浜市は、今年度いっぱい検証を行い、本格導入するかどうか検討することにしています。
パナソニックは今後、このアプリをガードレールや標識などほかのインフラでも対応できるようにしたい考えです。
注目の記事
20歳の娘は同級生に強姦され、殺害された…「顔が紫色になって、そこで眠っていました」 女子高専生殺害事件 母親が語ったこと【前編】

「拾った小石で竹に落書き」「立ち入り禁止エリアに侵入」京都の人気スポット・竹林の小径で迷惑行為が深刻化...記者の直撃にも悪びれないインバウンド客たち 地元商店街からも嘆き「本当にやめてもらいたい」

【 山本由伸投手 】中学時代のチームの後輩は「並レベルの選手に見えていた、本当にあの人?(笑)」出身の東岡山ボーイズの選手たちは「山本選手みたいに世界を代表するピッチャーになりたい」【ワールドシリーズMVP】

強度行動障害のある28歳息子と初めて離れて暮らす決断 「自分たちが世話が出来なくなる前に」両親はパニックに対応できる施設を6年間探す...届いた「受け入れ可能」のメール

“ニセ警察官”から記者に詐欺電話「保険が不正使用されている」だまされたふり続けると“事情聴取”も…【特殊詐欺手口の全貌】

15年前の“時効撤廃”なければ逮捕されることはなかった 安福久美子容疑者(69) 別事件の遺族は「ぱっと明るくなりました」 全国には未だに350件以上の未解決事件









