14日、青森県むつ市川内町の住宅で死亡していた男性は鋭利な刃物のようなもので右わき腹付近を刺されていたことが分かりました。警察は殺人事件として捜査しています。

死亡したのはむつ市川内町の無職、坂井勇さん(75)です。

警察によりますと、14日午後3時半ごろ、むつ市川内町宿野部にある坂井さんの弟の自宅を訪れた警察が1階の居間で右わき腹付近から血を流して死亡している坂井さんを発見しました。

遺体を司法解剖をした結果、鋭利な刃物のようなもので刺されたことによる出血性ショックなどが死因と判明し、警察は殺人事件として捜査を進めています。

警察は遺体の発見前に坂井さんの弟の自宅前に停められている車について付近の住民から苦情が寄せられたことで現場に駆け付けました。

その際に弟は家にいましたが、呼びかけに応じなかったため、鍵の開いていた窓から家に入ったところ遺体を発見し、弟は遺体と同じ部屋にいたということです。

また、遺体には切り傷もあり、衣服を着た状態で仰向けに倒れていて、毛布がかけられていました。

付近の住民によりますと坂井さんは毎朝、弟の家へ食べ物などを届けに訪れていて、14日の朝も家に入る姿が目撃されていました。

警察は弟の自宅から刃物を複数押収していて、弟が何らかの事情を知っているとみて話を聞いています。