マジシャンは、元「ホームレス」その壮絶な半生
親族から受けた虐待、非行、そして自殺願望、、、壮絶な幼少期~思春期を乗り越え、今はマジシャンとして活躍する男性がいます。
岡山市出身の金関拓海さん(旧姓・現在は空先拓海さん【画像①】)、取材当時26歳でした。

全てに自暴自棄だった10代半ば。ホームレスとして橋の下で1年間暮らしていた時期もありました。いったいどのようにして苦境を克服し、マジシャンとしての道を歩むようになったのか。。。
「人生は変えることができる」...9月10日の「自殺予防週間」を前に、今を生きる人たちの励みになればと、6回シリーズで配信しています。
【第1話】「虐待、非行、自殺願望...人生は変えることができる」
誰も驚くプロのマジック技【動画あり】その陰に秘められた「壮絶な半生」
金関さんが仕事場とする、マジックバーです【画像②】。披露される技の数々に皆、惹きこまれていきます。

(金関 拓海さん)
「きょうは僕、面白いもの持ってきました。これ、知ってます?こういう財布、見たことありますか?」
(客)
「これ、がま口の金具の部分?【画像③】」

(金関 拓海さん)
「見たことない人が結構多くて、『がま口』っていう単語ってなかなか出てこないんですよね。一応皆さんご存知の通り、これは普通の小銭入れなんですけど」
(客)
「ちょっと待って、ちょっと待って、おい」
がま口の、金具だけの部分から出て来たのは500円玉です【画像④⑤】。


(金関 拓海さん)
「で、この500玉をどうするかっていうと、このまんま赤い布でつかんであげて、息をふっと吹くとこれで見えなくなる、っていうのがすごいところなんですね。これで完全に消えるんですよ」
赤い布を被せた直後に消えた、500円玉。お客さんは怪訝な顔です。

(金関 拓海さん)
「500円玉、今どこにあるか分かります?完全に消えたんですよ。どこにあるか、怪しいかなと思ったら指差してください」
お客さんが金関さんの右手を指をさすと【画像⑦】、手を交差させて指のさす先を左手に入れ替える金関さん。左手を指差すと【画像⑧】今度は戻して右手に。。。


(金関 拓海さん)
「どっちですか?こっち?いやこっち?いやここには何もないですね。。。ごめんなさい、さすがに冗談でございます。さすがにごめんなさい申し訳ありません。一応500円玉はこっちに持ってるんですね」
「でも500円玉を持ってるんですけど、一番持っていたのはこれなんですね」
赤い布から出て来たのは、ジンジャーエールの瓶でした。驚きで目を白黒させるお客さんです【画像⑨⑩】。
(客)
「え、何で?!(絶句)」


(お客さん)
「これ、姉ちゃんの飲み屋行ってる場合じゃねぞ。ヤバいぞこれ」
(金関 拓海さん)
「ありがとうございます」