戦後80年プロジェクト「つなぐ、つながる」です。JNNは鹿児島湾の海底で旧日本軍の飛行機を発見しました。最新技術で機体を分析すると、あの戦艦大和の特攻に関わった機体の可能性があることが分かりました。
去年1月。JNNは、鹿児島湾の海底70メートルに沈む旧日本軍の飛行機を発見しました。
3人乗りの機体、特徴的な操縦桿などから、これは零式水上偵察機という飛行機だと分かりました。滑走路で使う車輪の代わりに大きなフロートのある水上飛行機で主な任務は偵察です。
この機体の最後の状況を調べるため、私たちは機体の3Dモデルを作りました。専門家に見てもらいます。機体前方の、この「穴」は…
防衛研究所 戦史研究センター 伊藤大輔さん
「おそらく12.7ミリ機銃の弾痕だと思う。(Q.撃ったのは?)沖縄戦で米軍が鹿児島まで展開させていた機体」
アメリカ軍機に撃たれた状況の中で…
防衛研究所 戦史研究センター 伊藤大輔さん
「叩きつけるように落ちてしまった場合は、このように綺麗に残っておりませんので、操縦者が最後の最後まで頑張った」
防衛省 元航空事故調査委員長 永岩俊道さん
「ほぼ完全な形で着水に至らせたというのは、相当高い技術であった」
実は、零式水上偵察機が鹿児島湾に沈んだという戦闘記録が残されています。
1945年4月7日、特攻に出た戦艦大和の掩護に向かう途中、アメリカ軍機と交戦し、2機が不時着していたのです。
零式水上偵察機が攻撃される映像。フロートがあるため速度が遅く、すぐに撃ち落とされます。そんな飛行機で、大和の特攻を掩護するという無謀な作戦。何とか不時着しますが、2人が戦死しました。
そのうちの1人、梶原龍三さん。出身地である鹿児島の離島・甑島で甥の五昭さん(79)に会うことができました。叔父が戦死した作戦について…
龍三さんの甥 梶原五昭さん
「本当におろかなこと。やってはいけないこと。本当に無謀なこと」
機体の映像を見てもらうと…
龍三さんの甥 梶原五昭さん
「すごいよな本当に…。現にこうやって現場があるということは、かくせないこと。戦争しちゃいけないよ、本当に。なんか帰ってきて欲しいな。でも、静かに置いておくのもいいか」
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