国の天然記念物ヤンバルクイナ2羽が、けがの治療を終えて東村高江の森に帰されました。

このヤンバルクイナは今年6月5日、東村高江の集水ますに落下しているところを発見されました。

保護された当時のヤンバルクイナはまだヒナで、2羽のうち1羽は、左眼に小さな傷と目の内側に膿が、もう1羽は右足が腫れて歩き方に異常がありました。

このため約2か月間、環境省の施設や「どうぶつたちの病院沖縄」で治療を受け、回復したことから、14日、発見場所の近くで森に帰されました。

▼発見した中村智映さん
「僕らの次の世代も、やんばるの森に来たらクイナに出会えるように元気に育っていってほしい」

森のそばの駐車場で放たれたヤンバルクイナ このあと一目散に森へ

環境省によると、ヤンバルクイナが被害にあった事故は今年11件発生していて、今の時期は若鳥が活発に動き回るため、やんばるの道を車で走行する際には注意が必要です。

環境省は今回のように集水桝や側溝などから鳴き声が聞こえた場合は、連絡してほしいと呼びかけています。(北部通信員:岸本幸平)