宮城県大崎市の鳴子温泉で、頭部が落下し修復が進められている巨大こけしについてです。22日、記者がこけし取材で現地に行ったところ、こけしの顔が「のっぺらぼう」になっていました。一体どうして?

「岩下こけし資料館」の高さ6メートルある巨大こけし、よく見ると、目や口などがなくなり「のっぺらぼう」になっていました。


実はこれ、こけしの“お色直し”をするため、模様や顔の塗装が全て落とされ下地処理されていたのです。

巨大こけしは、今年2月、2体あるうち1体の頭部が落下しました。積もった雪の重さが原因と見られています。


修復工事で、今月14日には、直径およそ2メートルある頭部が胴体に設置され、およそ9か月ぶりに元の姿が復活しました。


そして、22日。新たに全身をお色直しする作業が始まり、業者が、顔や模様を塗料でていねいに絵つけしていきました。


岩下こけし資料館・遊佐妙子さん:
「こけしは絵柄を描いて命が吹き込まれるので、いよいよこのこけしも、よみがえってくるのかと思う」


巨大こけしの修復には、クラウドファンディングで▼452人からおよそ▼500万円が寄せられました。

地元の人:
「新しく出来たのと同じなので大変いい。地域のためにも大変うれしい」


お色直しは、劣化が進んでいるもう一体の巨大こけしも行われ、全ての修復作業が完了する今月30日に、きれいになった姿でお披露目される予定です。