1400万円で購入した作品が・・・

「アジ美の顔」とも言われる中国の現代美術画家ファン・リージュンの作品です。
30年ほど前におよそ1400万円で購入したものですが・・・
学芸員 佐々木玄太郎さん
「1400万円が推定10何億っていう感じですね。この作品がというよりは同じぐらいのサイズの作品が、それくらいの値段で取り引きされています。これ市場に出さないですけど、仮に出した時には数億っていう数字がつくだろうっていうイメージです」
2014年に競売会社・サザビーズのオークションでファンさんの作品にはおよそ11億円の価格がついたことから、この作品も同等価値があるとみられるということです。
そうした作品はこれだけではないといいます。
福岡アジア美術館 山木裕子 学芸課長
「200万円で購入したものが16億ぐらいで取引されているというのがまだあります」
学芸員 佐々木玄太郎さん
「わりとゴロゴロあります」
200万円が16億円。跳ね上がった価値はなんと800倍。
しかも、「わりとゴロゴロ」。そしてこれは、福岡市の、つまり福岡市民の資産です。

学芸員 佐々木玄太郎さん
「売らないんですけどね。ただそういうすごく価値があるないしそれだけの額を出してでも手に入れたいって多くの人が思う作品を福岡の人はさらっと見られるっていう状態、福岡市の美術館を持ってるってのはすごく誇らしいことの一つではあるかなと思います」