福岡県が道路工事の用地について、提示価格のおよそ5倍の価格で買収していた問題。
服部知事は「極めて重大な問題」とした上で、第三者を入れて適切に対応していく考えを示しました。
県の担当者は、「地権者に対し忖度はしていない」と説明しています。
なぜ買収価格は、5倍にはね上がったのでしょうか。
地権者が難色示し・・・当初の5倍に
RKB 早瀬川賢也「赤村と大任町を結ぶ峠道です。ここを迂回する道路を造るために県が土地を買収した際、問題は起きました」

福岡県によりますと県は今年、県道のバイパスを造る用地として赤村にある2500平方メートルの土地を買収しました。
県は当初、コンサルタント会社の評価を踏まえおよそ430万円を提示していましたが、地権者が難色を示したことから価格を2回算定し直し、最終的に2160万円あまりで買収したということです。
なぜ価格が上がったのか 県の説明は?
福岡県 県土整備部 二場正義 次長「地権者の方が同和対策関係者だからといって、それを意識して交渉しているものではございません。忖度はしてはいないです」
「忖度はしていない」と強調した県の担当者。

当初の提示価格のおよそ5倍で買収した理由については「造成地となっている部分の掘削費用を算入した」と説明した上で、「トンネル工事を早く発注したくて交渉を早く妥結したいとの思いがあった」と釈明しました。