夏休みを迎え、トロッコ電車で知られる黒部峡谷鉄道は多くの観光客で賑わっています。能登半島地震の影響で現在は「猫又駅」までの折り返し運転ですが、乗客は車窓からの絶景や特別な終点での散策を満喫。SNSをきっかけに訪れる人も多く、富山を代表する観光地は活気にあふれています。
髙木健至記者
「宇奈月駅です。夏休みとあってトロッコには多くの人が乗車しています」
富山を代表する観光地、黒部峡谷では、大自然を満喫しようと、県内外から大勢の家族連れなどで賑わいました。

横浜からの観光客
「SNSで見て、来ました。楽しみです」

去年1月の能登半島地震で「鐘釣橋」が落石の被害を受け通行できなくなっているため、猫又駅まで往復およそ2時間の旅です。

宇奈月駅を出て最初の柳橋駅で見えてくるのが、西洋のお城を思わせる佇まいの新柳河原発電所。
そして…
「あれだー!」
赤い頭巾をかぶった仏石。仏様の姿に見えることから名付けられました。

男の子「見えました!赤かった」
深緑の中、宇奈月ダムとの連携排砂で知られる出し平ダムを抜けると、終点の猫又駅が見えてきました。

宇奈月駅からおよそ50分ほどの猫又駅は、本来は作業員専用の駅で乗り降りできませんが、去年・今年と終点となっているため、特別に降りて散策することができます。
そんな特別な駅で降りた観光客は。
女性「猫又駅いいですね。日本で唯一『猫』って付く駅なんですよね。おもしろいです」
男性「天気がよくて気持ちいいです。自然を満喫できてよかったです」
子ども「サルを見ました。びっくりしました」


黒部峡谷鉄道によりますと、ことし先月末までの入り込み客は22万人と、去年の同じ時期よりおよそ3万8000人増えました。
黒部峡谷鉄道 前沢光良さん
「多くのお客さんにきてもらっています。天候もいいので、この大自然を楽しんでもらいたい」