記録的な大雨から4日目です。熊本県内は高速道路の通行止めが解消されるなど少しずつ復旧が進んでいます。

ただ、県内には熱中症警戒アラートが出るなど、復旧作業は暑さとの闘いでもあります。

記者「八代市興善寺町です。腰の高さまで土砂が堆積しています。昨日(13日)から重機が入り、少しずつ車が通れるようになりましたが、この先はまだまだです」

土砂が流れ込んだ興善寺町では、八代市から依頼を受けた建設業者が土砂を撤去しています。

その現場を襲う、暑さ。今日(14日)の八代市は34.4℃まで気温が上がり、作業員たちは木陰で休んだり水分補給をしたりしながら作業にあたっています。

小笹建設 上之園次美さん「体にこたえますね。無理はしないで、危ないと思ったらやめる」

被災した母親の元へ駆けつけた男性は、生活道路の確保を心配していました。

復旧を手伝う人「これで生活が少しずつ戻る見込みができたというのはある」

土砂に飲み込まれ動けなくなった車がありました。地区の出張所に勤務する市の職員のものです。後部座席の窓から出て、脱出したといいます。

八代市龍峯出張所 中田好信さん「避難所を開設しに向かっていました。まさかそういう状況になっているとは、暗い時間で濁流の流れがライトでもよくわからなかった」

土砂は八代市岡町にある龍峯小学校にも流れ込みました。

始業式は8月25日の予定でしたが、家電製品やガラス片が流れ込み、作業するにはまだ危険。状況を確認したのち、復旧作業を始めたいとしています。

龍峯小学校 服部利恵校長「児童が『僕は学校が大好き。学校がこんな状態になったのが本当に悲しい』と。早く再開させたいと思いました」