長崎の盆に欠かせない花火。数十万円単位でまとめ買いする人もおり、長崎市の花火店は、ことしも大勢の人でにぎわっています。故人をにぎやかに送り出す長崎の風習です。
大正時代から続く長崎市の花火専門店「錦昌号(きんしょうごう)」には、13日、客がひっきりなしに訪れていました。店内には、手持ち花火や打ち上げ花火などおよそ500種類が並んでいます。

Q どれがお気に入り?
「うんちスパーク」
「銃と剣(の花火)。お墓でするの」
長崎では盆に家族で墓参りをし、花火や爆竹をする風習があります。
住吉アナウンサー:
「店で今人気の『たこおどり花火』。火を付けるとたこの足のようにゆらゆら揺れて、まるでたこおどりをしているかのように見える花火です」

店によりますと。いちごやチョコなどの「香り」がする花火や、火をつけると魔法陣の形で燃える花火などもよく売れているそうです。
15日の精霊流しのために、爆竹をまとめ買いする人も。
ことし初盆を迎える人:
「去年親父が死んだんで、ここは昔から買ってるので、派手にボンとやって(送り出したい)」
「私の弟(の初盆)です。ペンギン水族館とかに車いすで連れていきましたね。父と母も亡くなってたから一緒に3人で」

錦昌号・張仁春社長:
「ようやく忙しい季節になった。これだけ花火を使う行事(長崎のお盆)は日本でも珍しいので、大事にしていきたい」

15日にかけて、県内で天気の崩れは予想されておらず、ことしはあちこりの墓でも花火が上がる、賑やかな盆となりそうです。