
鮮やかな朱色を放ち、“巨大な琉球漆器” と称される首里城。「扁額」は正殿中央の玉座に掲げられています。
▼漆職人・諸見由則さん
「(首里の街は)好きですよ。海も見えるし。県立芸大もあるし龍潭も。静かなところですね、首里は」
漆職人の諸見由則さん。県指定無形文化財「琉球漆器」保持者で、今回の再建で扁額制作の中心を担っています。
焼失前から首里城に関わって約20年。正殿をはじめ、北殿や南殿の塗り替えや扁額の修復などに携わり、首里城を支えてきた職人の一人です。首里城の焼失は、当時2年以上かけて行っていた正殿の塗り替え作業を終えようという矢先の出来事でした。