大雨から一転、今日(12日)は強い日差しが照り付ける中、被災地域では、住民が片付けに追われました。そうした中、熊本市は災害で出たごみの廃棄について、特別な対応を取っています。
記者「こちらは氾濫したとみられる井芹川です。付近の住人は一夜明け朝から泥かきなど片付けに追われています」

アパートの床上1mに残った水の跡。水が引くと泥が堆積しています。
浸水したアパートの住人「泥出しをしている。足が滑らないようにしないと。どうしようもない。明日から天気が良くなるから、きょうのうちに ある程度しておかないと」
学校でも
高校生たちも汗だくになって片付けをしていました。
約40cmほど浸水した千原台高校(熊本市西区島崎)の体育館は泥にまみれ、練習機器や畳も水に浸かりました。高校生たちはひとつひとつ備品の泥を布でぬぐい、モップで床をきれいにしていました。

自転車部の生徒「次は新人戦があるので頑張っていきたいけど、これがないと厳しい」
ハンドボール部の生徒「早く片づけて、少しでも早く練習できるようにしたい」
街の様子は
記者「中心市街地の複数の店舗では、地下に入った水を汲み上げる作業が今も続いています」

取材した店舗には地下室があり、そこへ水が溜まっているといいます。
地下室に浸水した店舗で「業者の話では今日中に水が抜けるかなという話です」
少しずつ片付く一方で、困るのが大量の災害ごみの処分です。
熊本市のごみ対応
熊本市は、できるだけスムーズに廃棄できるよう、災害ごみに限り特別な対応をしています。
熊本市 廃棄物計画課 和田光司主査「大雨の被害を受けた物には限るが、被害を受けたごみについては『有料の指定ごみ袋ではなく、透明の45L以下の袋でも出しても良い』としています」
また、通常の収集日以外でも収集することにしています。

家が浸水「30回くらい ごみを運んだんじゃないか。嬉しいですね。きちんとした有料のごみ袋はそんなに急にいっぱいはないから」
家が浸水「ごみ収集について知らない方がいたので近所に言って対応している」
熊本市のごみ対応 まとめ
熊本市の担当課は「木くずや濡れた衣類、プラスチックなどの燃えるもの」と、「金属類やガラス類など燃えないもの」に分けた上で、通常のごみとは分けて普段利用しているゴミステーションに出してほしいとしています。
ペットボトル、缶などリサイクルできるものは、通常通りのごみ出しです。

また、被災した畳・たんすなどの大型ごみは8月22日(金)まで「大型ごみ処理シール」不要で、無料回収しています。
【ごみゼロコール】0570-00-5374
また、家電4品目(テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、エアコン、洗濯機や衣類乾燥機)については、災害ごみであっても収集はできません。
