大雨と雷及び突風に関する全般気象情報 第26号
2025年08月12日05時22分 気象庁発表

西日本から北日本では、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。長崎県では引き続き12日朝にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性があります。

[気象概況]
 前線が東シナ海から西日本と東日本の日本海側を通って東北地方へのびており、前線上の日本海西部には低気圧があって東へ進んでいます。前線や低気圧に向かって暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定となっており、雷を伴った激しい雨の降っている所があります。また、これまでの大雨で、土砂災害の危険度が高まっている所があります。
 13日にかけて、前線は西日本と東日本の日本海側から東北地方に停滞し、前線上の低気圧は12日夜には北陸地方へ進む見込みです。このため西日本から北日本では、大気の非常に不安定な状態が続くでしょう。

[雨の予想]
西日本から北日本では、雷を伴い激しい雨や非常に激しい雨が降り、大雨となる所があるでしょう。
12日6時から13日6時までに予想される24時間降水量は多い所で、
  東北地方    80ミリ
  関東甲信地方  80ミリ
  北陸地方   100ミリ
  東海地方   100ミリ
  中国地方    80ミリ
  九州北部地方  80ミリ
 線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
 線状降水帯が発生して大雨災害発生の危険度が急激に高まる可能性のある地域と期間は、以下のとおりです。
  九州北部地方 長崎県
   12日朝にかけて

[防災事項]
西日本から北日本では、土砂災害に厳重に警戒し、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒・注意してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど安全確保に努めてください。降ひょうのおそれもありますので、農作物や農業施設の管理にも注意してください。