マダニが媒介する感染症「SFTS=重症熱性血小板減少症候群」の今年の感染者数が、去年(2024年)をすでに上回って124人に上ったことがわかりました。過去最多を更新するペースで増えています。

「SFTS」は、ウイルスを持つマダニにかまれることで感染するもので、発熱やせき、おう吐などの症状が出て致死率は1割から3割といわれています。

国立健康危機管理研究機構によりますと、全国の医療機関から報告された「SFTS」の感染者数が今年に入ってから今月(8月)3日までに124人(速報値)に上ったということです。

去年1年間の120人をすでに上回っていて、過去最多となったおととし(2023年)の134人を超えるペースで感染者が増えています。

「SFTS」をめぐっては、北海道でも初めて感染者が確認されるなど、全国で感染が広がっています。

厚生労働省は、マダニにかまれないように草の茂った場所では長袖、長ズボンを着用するよう呼び掛けています。