3連休に能登の各地を襲った大雨、住民からはすでに「去年9月の豪雨のようだ」と落胆する声が聞かれます。このあと11日夜から再び激しい雨が降る予想です。

土砂災害に厳重に警戒し、11日夜は安全な場所で過ごすようにしてください。

「危ない!危ない!」目の前で土砂崩れ…

「来たきたきた上!危ない危ない」
石川県珠洲市の道の駅すず塩田村近くの国道249号で、11日午前11時前に撮影された映像。山肌が大きく崩れ、大きな岩が転がり落ちる様子が確認できます。映像を撮影した福島市からキャンプで能登を訪れていた家族は、能登半島を一周する予定でしたが、目の前で土砂崩れに遭い、引き返しました。道路はこのあと、通行止めとなりました。

3連休の石川県内を襲った大雨。

輪島市三井では11日午前4時までの24時間で210ミリの雨が降り、観測史上最大を記録。

9日夜の降り始めから11日午後5時までに降った雨の量は珠洲で227ミリ、輪島市三井で217・5ミリと、すでに200ミリを超えているところがあります。被害は、復旧工事を終えたばかりのトンネルにも…。

開通したばかりのトンネル内で約3時間孤立

「輪島市門前町浦上です。現在も泥は茶色い状況、あちらの奥に見える中屋トンネルでは土砂の影響で車6台が一時閉じ込められ孤立状態となりました」(記者リポート)

輪島市中心部と門前町を結ぶ国道249号の中屋トンネルは、去年、地震と豪雨で相次いで被災。復旧工事を終え、7月開通したばかりでしたが、10日午後4時ごろ、再び土砂崩れが発生。門前方面の出入口は土砂でふさがれ、市街地方面の仮設の橋も冠水し、トンネル付近にいた車6台・合わせて11人が一時、トンネル内に取り残されました。その後、川の水位が低下しおよそ3時間後に輪島市側から全員救出され、けが人はいませんでした。